このたび、FLOSFIAは、小型・薄型・低電力損失で金型レスの新型パワーモジュール(注)の開発を完了したことを発表いたしました。
急速に進む電動化のトレンドは、モビリティのみならず広範な市場で多様な少量・多品種製品群(以下「ロングテール市場」)を生み出します。従来型パワーモジュールは製造で金型を必要とするためカスタマイズ性に乏しく、ロングテール市場への製品展開が困難でしたが、今回新たにFLOSFIA が開発した新型パワーモジュールは、金型レスを実現することで多様なニーズに機動的に対応していきます。
併せて、FLOSFIA はパワーデバイスメーカーを含む様々なパートナーとの連携する「パワーモジュールプラットフォーム」を構築し、カスタマイズ性を飛躍的に高めたパワーモジュールの開発を加速しロングテール市場のニーズに応えます。
(注)パワーデバイス素子など複数の部品を1パッケージ実装した複合部品。低電力損失の特徴で自動車や産業市場で採用が拡大中
■ 詳細はこちら:「FLOSFIA、世界初 少量・多品種生産のニーズに応える金型レスの新型パワーモジュールを開発完了!」(PDF)
【FLOSFIAパワーモジュール事業の独自性】
①超小型・薄型パワーモジュール
:プリント基板にパワーデバイスを内蔵する埋め込み型パワーモジュールを業界に先駆けて開発し、従来型パワーモジュール比で体積1/100以下
と圧倒的な小型化・薄型化を実現します(図1参照)
②幅広いパートナーとの連携
:パワーデバイス素子・受動部品・材料・基板・3Dプリンタ―などサプライチェーンの幅広いパートナーと連携し「パワーモジュールプラット
フォーム」を構築します(図2参照)。本プラットフォームへは、三菱重工業株式会社を筆頭に、既に複数のパートナー企業が参画しています。
③パワーモジュール業界初の提案~発注一気通貫ウェブUI
:新たな顧客体験の実現を目指し、パワーモジュール業界で始めてモジュールの提案受領と発注をWeb で完結させるユーザーインターフェイス
を開発します。
FLOSFIA は2022年前半に本プラットフォームによるサンプル提供開始、2022年中の量産プロジェクト向けのサービス提供開始を予定しています。小ロット品のフルカスタム対応から市場参入し、ロングテール市場全般、そして特定アプリケーションへと事業拡大していきます。さらに、本プラットフォーム参画企業を拡大・強化することで、将来的には顧客がウェブUI 発注後1週間でフルカスタマイズ製品が届くシャトルサービス実現を目指します。
FLOSFIAでは、これまでの半導体では実現困難だった究極のエコロジーの実現を目指しており、その取り組みを「半導体エコロジー®」と名付けています。この言葉には、半導体という最先端の技術を活用して、半導体というミクロな世界から全世界にエコロジーを届けるという意味を込めています。エネルギーロスを低減する「低エネルギーロス」、製造工程のロスを低減する「低プロセスロス」、半導体はもちろん、周辺回路・システム全体で有限な地球資源のロスを低減する「低マテリアルロス」といった総合的なエコロジー活動を行い、持続可能な新しい未来の実現に貢献してまいります。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社FLOSFIA コーポレートサポート部(担当:竹内)
Email:info(アット)flosfia.com