内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」に採択されました

このたび、FLOSFIAは、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」(第2期)に採択されました(※1)ので、お知らせいたします。
今後、5年間にわたり(※2)、課題「脱炭素社会実現のためのエネルギーシステム」を開発するプロジェクトに参画します。

■研究開発課題
コランダム構造酸化ガリウムを用いたパワーMOSFET(※3)の開発

■目指す社会(イメージ)
本プログラムを通じ、FLOSFIAは、これから社会を大きく変えていくと考えられている「キラーアプリケーション」の技術革新に貢献することを目指します。
今後、開発目標を達成し、計画どおり、パワーデバイス/チップを製品化することができれば、つぎのように、環境にやさしい社会の実現に大きく貢献することができます(※4)

例えば、電気自動車の燃費向上につながり、走行距離を長くすることができます。
(電力変換器の効率化につながるためです。パワーデバイスは電気自動車の新三種の神器とよばれ、技術革新が求められています)
しかも、高級車だけでなく大衆車や軽自動車の高機能化が期待できます。
(低コストで高品質なパワーデバイスが実現できるためです)
また、ロボット分野への貢献も期待できます。小さなロボットを高トルク(ハイパワー)にすることが可能です。
(ロボットに搭載されるモーターを動かす回路を小型化することができるため、モーターにインバーター回路を組み込むこと等が可能になるためです)
さらに、Industry4.0における産業機器のインテリジェント化・最適化にも貢献します。
(産業機器にインバーター等が組み込まれ、オペレーションの最適化が実現できるためです)

プログラムはこれからスタートで初期段階ですが、今後開発を加速し、世界で最初にコランダム構造酸化ガリウム(α-Ga2O3)を製品化し、FLOSFIAの目指す低環境負荷社会の実現に貢献してまいります。

※1 プログラムの全体像等は科学技術振興機構のプレスリリースをご参照ください。
   科学技術振興機構情 第1344号 (戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)平成30年度研究責任者の公表について) 
   科学技術振興機構情 第1344号(別紙1-2)(課題「脱炭素社会実現のためのエネルギーシステム」新規採択研究開発課題および研究責任者) 
※2 中間審査(3年度終了頃)を通過した場合
※3 FLOSFIAは世界で初めて、ノーマリーオフ型MOSFET(量産化に適した反転チャネル型)を実証試作することに成功しています。
   FLOSFIAプレスリリース(2018年7月13日) 
※4 FLOSFIAの目標を達成した場合。プロジェクト全体の開発・社会実装に成功すれば、さらに大きなインパクトが期待できます。